大木あまり「シリーズ自句自解1 ベスト100」おわりに

 大木あまり全著作再録のおわりに


 最後に掲載した「シリーズ自句自解1 ベスト100」(2012年3月・ふらんす堂刊)は、大木あまり先生が第一句集「山の夢」(1980年6月・一日書房)から読売文学賞を受賞された第五句集「星涼」(2010年9月・ふらんす堂刊)までの作品のなかから、百句選んで解説を付けた自選句集です。これを読めば、俳人の作句の裏側や方法論がちょっぴり垣間見られるかもしれません。


 なお、句集「星涼」のあとに、第六句集「遊星」(2016年10月・ふらんす堂刊)が上梓されました。しかし、出版されてまだ日が浅いことを考慮して、ここでご紹介するのは控えることにいたします。書店で一冊でも余計に購入していただけるほうが、書肆も作家もよろこばしいにちがいありません。
 そのため、全著作再録とうたいながら、1冊欠けています。すべて揃わないほうがむしろよろしい、といにしえの賢人がいっておりますので、小人にいささかも不満はありません。よしとします。 以上