2007-10-21から1日間の記事一覧

矢村君のこと その10

1970年代後半、渋谷の百軒店近くの路地の奥に、ぼくらが泥棒市と呼んでいた古着屋があった。ぼくらというのは、矢村君と田西君と、それからぼくだ。空き地のようなところに、囲いもないようなバラック建ての店が3軒、軒を並べていた。古着だけではなく、ちょ…