2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ピサの斜塔もこんなにかしいでいるのかしら。そうおもわせるくらい、スイスの2階はかしいでいた。2階の床、ということは、1階の天井のわけだけど、どう考えてもわざとそうしたとしかおもえない。ボールをおとせば、たちどころに一方の隅に転がっていっただろ…

銀座の路地

並木通りと西五番街通りをむすぶ路地の出口のあたりに、とってつけたような木の戸があって、それをあけると、すぐ目の前に急な階段があった。気をつけないと、下りてくるひとがいて、すれちがうのにとても難儀した。たいていはどちらかがもどりましたが、そ…

東京日記

私の乗った電車が三宅坂を降りて来て、日比谷の交叉点に停まると車掌が故障だからみんな降りてくれと云った。 内田百間の「東京日記 その一」は、こういう何気ない調子ではじまる。やがて怪異現象が起こるのだが、そんな風情は微塵も見えない。次第に空気の…

銀座ひるめし案内

いま、銀座ではたらいてるひとたちというのは、お昼は、どこでなにを食べているのだろう。ぼくは、めんどくさがりやで、いつもおんなじところばかり行っていたけれど、それでもけっこうな数になるんじゃないかしら。今回は、あんまり役に立ちそうもない、銀…

坂口安吾と

前々回、黒眼鏡の作家が登場しましたが、野坂昭如先生のことです。代表的な著書の題名をそれとなく(でもないか)あげておいたので、すぐおわかりでしたでしょう。パソコンでインターネットをたのしんでる方は(無意味なことをいってますね。これをみてくだ…