2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

銀座百点 号外24

花岡万作さんは、句会のお仲間の一人である。南青山に「ゑり華」という加賀友禅の呉服店があるが、万作さんはそこの社長さんである。 万作さんのご実家は金沢にある。ご実家が「ゑり華」本店で、万作さんは子どもの頃から、他人の顔を見たら、お客か否かにか…

銀座百点 号外23

池田澄子にこんな句があることを、このあいだ知った。わさびさんが池田澄子の名前をあげなければ、ぼくはずっと気づかずにいただろう。 号泣やたくさん息を吸ってから ぼくは、この前、つぎのような駄句をつくった。 サフランを摘めば世界のほころびぬ ぼく…

銀座百点 号外22

俳人池田澄子に、わさびさんがとても惹かれている句がある。 じゃんけんで負けて蛍に生まれたの ふらんす堂に「自句自解」シリーズというのがあって、その第一回配本が池田澄子の「ベスト100」である。 この句の自解を、ちょっとのぞいてみる。 じゃんけんは…

銀座百点 号外21

たまたま本屋をのぞいたら、「田村隆一全集」第2回配本第5巻がでていた。ぼくは、田村さんの本はごく初期の詩集2冊を除き全部持っている。しかし、未刊行のエッセイは、雑誌をほとんど読まないぼくにとって未知の領域だ。全集が有難いとおもえるのは、こんな…

銀座百点 号外20

将来編まれるかもしれぬ、編まれぬかもしれぬ「飛行船句屑」のなかに、けっして数多くない猫の句も採ろうとおもう。しかし、編まれなかったときの用心に、うまくもない句を人前に披露してしまう。自分でB級だといってるのだから、だれも文句はいわないだろう…

銀座百点 号外19

白石いて丁さんが、大木あまり先生の句集「星涼」から猫の句だけ二十一句取り出して、プリントにして配ってくれた。また、叱られることにもなりかねないが、せっかくだから引用しよう(「飛行船よ、そんなにほいほいみせちゃったら、句集買ってもらえなくな…