2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

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小西甚一「国文法ちかみち」のオマケ「(二)歴史的かなづかい」のつづき。 ところが、十七世紀のあとの方、つまり元禄時代に、契沖がいろいろ研究した結果、定家仮名づかいでは多くの点で平安時代中期より前の用例と合わないことを確かめ、和字正濫抄(わじ…

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小西甚一著「国文法ちかみち」のオマケ部分「〈余論〉表記法のはなし」は、四つの章に分かれている。 (一)古代特殊仮名づかい (二)歴史的仮名づかい (三)現代仮名づかい (四)送り仮名の使いかた ここで特に大事だとおもわれるのは、(二)の「歴史的…

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「国文法ちかみち」という本が本棚にある。ぼくが受験生の頃に使った参考書である。著者は、小西甚一。出版社は、洛陽社。もう一冊、同じく小西の「古文研究法」が並んでいる。どちらも昭和四十三年の発行で、「国文法ちかみち」は重版定価300円、「古文研究…

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猫の額ほどの庭の草むしりをする。 草をむしりながら、先日のそろり会(句会)のことを思い返した。そして、ひとりでくすりと笑ってしまった。 食卓に猫と葡萄とパリ日記 飛行船 ぼくが提出した句である。兼題は、「葡萄」。 あまり先生は、評をしてくださっ…

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芸者衆のことを、猫という。三味線を弾いて芸をするから、三味線の皮からの連想かもしれない。その芸者衆には、東京でも京都でも、むかし、ずいぶんお世話になった。 墓参りから戻って、さて、昼寝でもしようかな、とおもったとき、電話のベルが鳴った。最近…

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角川「俳句」九月号に、大木あまり先生と村松友視さんの対談が載っている。題名は「猫と俳句のいい関係」。『猫踏んぢゃった俳句』刊行記念対談、と副題がついている。 『猫踏んぢゃった俳句』は、村松友視さんが角川「俳句」に連載したエッセイを一冊にまと…