2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

銀座百点 13

1955年創刊時の「銀座百点」は、表紙も含めてぜんぶで52ページだった。2010年6月号の「銀座百点」No.667は110ページで、いまは各号ともこれくらいの分量が普通だから、はじめはずいぶん薄い冊子だったわけだ。 ちなみに、1996年7月1日発行「銀座百点」No.500…

銀座百点 12

1955年、「銀座百点」創刊時の会員(加盟店)は、100店だった。 1996年、「銀座百点」500号では、それが158店になっている。 「銀座百点」の百点は、百点満点の百点だから、158店あってもかまわない。 しかし、「銀座百店会」は、正式には「協同組合銀座百店…

銀座百点 11

内田百間(正しくは、門のなかに月)の「東京日記 その一」は、『私の乗った電車が三宅坂を降りて来て、日比谷の交叉点に停まると車掌が故障だからみんな降りてくれと云った。』とはじまる。ここでいう電車とは、路面電車のことである。 1955年発行の「銀座…

銀座百点 10

「銀座百点」No.1(創刊号)の復刻版に、久保田万太郎の「あやとり」が載っている。 あやとりの あや、おもしろや あやとりの あやにかくれし人の世の 謎、おもしろや 空、みれば 空、わたりゆく雁のかげ これは、詩なのだろうか。それとも、小唄のたぐいな…