2013-05-05から1日間の記事一覧

綴じ込みページ 猫-83

多田基という人は、百間先生の法政大学独逸語教授時代の教え子で、経済学者である。百間先生還暦後に「摩阿陀会」(まあだかい)という集まりを毎年催したが、その会の幹事でもあった。 正餐が始まる前に先生が話された用事の第一は、芸術院会員の辞退の見で…