2014-05-06から1日間の記事一覧

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第四章「雪の山 一九七八年ー一九七九年」(大木あまり句集「山の夢」所収)。 霰打つ男女の世より逃るべし 貧乏揺すり日向一つの寒雀 鴨は雫雑木に移す涅槃かな 沼底の濁りは知らず恋雀 阿呆一生雪山を見て杉を見て 父の骨土に根づくか春の雪 海と化すには…