2015-05-10から1日間の記事一覧

綴じ込みページ 猫-205

吾が妻という橋渡る五月かな 貨物船 貨物船というのは、詩人の故・辻征夫の俳号。「俳諧辻詩集」所収の「吾妻橋」という題名の詩の冒頭にこの句があげられている。 枕橋を過ぎ 長命寺の裏を通って 昭和二十三年三月十日にも焼けなかった 路地の迷路に 男は消…