2016-08-11から1日間の記事一覧

大木あまり「句集 雲の塔」『第二章 草の花』

第二章 草の花 八十五句 喪の家の焼いて縮める桜鯛 玩具箱遺されにけり花水木 昼顔や蕊のまはりのうすぼこり ヘミングウエイに似し老人の夏袴 波ころしまでを陸とし麦の秋 父の日のひかりはなさぬ岩畳 小百足のみづみづしきを打ちにけり 家々のことりともせ…