2016-08-14から1日間の記事一覧

大木あまり「句集 雲の塔」『第三章 金閣』

第三章 金閣 九十七句 合歓の木や目覚めのはやき蛇の舌 金閣をにらむ裸の翁かな 金閣の裾を団扇で煽ぎけり 梅雨茸をたふし金閣去りにけり 郭公や煙が煙押しあげて 竹林はこの世のくらさ蛇の衣 明易の日矢の一矢を畝傍山 奈良盆地猫も歩かぬ暑さかな 女身より…