2016-10-02から1日間の記事一覧

大木あまり句集「星涼」七十九頁〜百十四頁

星涼 七十八頁〜百十四頁 呼ぶまでは隠れておいで初雀 如月の海みて口に吸入器 君若し節分草の鉢提げて 高みより猛禽の声春氷 昼寝より覚めて片手をついてゐる 涼しさを力にものを書く日かな 夜濯の着てゐるものを脱げといふ 涼しくて古きは母の喪服かな し…