2018-01-08から1日間の記事一覧

大木あまり「シリーズ自句自解1 ベスト100」P112

のうぜんや牛の睫に藁ぼこり ある日、近くの教会の鐘の音とともに牛の鳴き声が聞こえてきた。気になって牛の声のする方へ歩いて行くと農家に一頭の牛が飼われていた。雌牛の名は夢子。鼻面を撫でると、まつ毛に藁のほこりをつけた彼女は、御返しに私の手のひ…