銀座百点 3

「銀座百点」No.1創刊号に載っている「銀座百店会」のメンバーは、かぞえてみるとちょうど100店ある。
「銀座百店会」結成の「御挨拶」が巻頭を飾っているが、そこには「より明るい、より美しい、より楽しい銀座、何処にも他に求めることのできない立派な銀座に育てあげる」ために「銀座に店舗を持ち、常に信用と奉仕の百点満点を心するもの百店が集り、このたび銀座百店会を結成し、会の事業の一つとして、月刊誌『銀座百点』を発刊することになりました」と書かれている。
 それでは、結成当時「百点満点」を期して集まった100店を、一丁目から順に書き写してみよう。
〈一丁目〉
入船堂(かきもち・せんべい)/池田園(味自慢・銘茶海苔)/東洋美術館(宝石・美術)/小柳(茶わんや)/株式会社山崎商店(貴金属時計・銀製品眼鏡)/タニザワ(カバン)/むら田(工芸染色・古代裂細工)
〈二丁目〉
八真茂登(熊のいるレストラン)/明治屋(和洋酒・食料品)/東洋紡レスポワール(高級洋品と生地の店)
〈三丁目〉
カネボウ(生地と洋装)/松島眼鏡店(光学デパート)/ギンザのサエグサ(婦人子供服・洋装付属品)/ハゲ天(天麩羅)/文祥堂(美術印刷・事務用品)/銀座フロリダ(珈琲洋菓子)
〈四丁目〉
金太郎(オモチャ)/津田家(半衿・帯〆・袋物)/田屋(高級洋品)/ゑり円(着物と帯)/双美商会(カメラ)/御木本真珠店/山野楽器店/木村屋総本店/和光/日興証券銀座営業所(明るく・親切な)/ゆふきや(結城紬織元)/天賞堂(時計貴金属)
(つづく)