2010-10-10 銀座百点 号外14 「銀座百点」8月号の「銀座俳句」欄で、句会のお仲間、柚さんの句が佳作に載っている。選者は、高橋睦郎。 梅雨晴れや手足ののぞく乳母車 いはら柚 柚さんは、句会でも地に足のついた佳作を繰り出してくる才女である。妻であり、母親であり、まっとうな生活を送っている人の句である。しかし、ときとして、沸き立つものがほの見える。それは、妻でなく、母親でなく、常識人としてでなく、いわば女性そのものが表出する瞬間である。