銀座百点 号外13

「銀座百点」を支えた一人ひとりを顕彰していたら、とてもじゃないが「号外」が終らない。第一、本編より長い号外というのもいかがなものか。致し方がないので、永井龍男を右代表として採り上げ、ほかのあまたの有識者は割愛の章にお引き取り願うことにする。


 ぼくは、3年ほど前から俳句を習っている。お仲間は、いま、7人。竹林の七賢人ならぬ七変人である。ご指導いただくのは、大木あまり先生。さながら、大山康晴に将棋を習うがごとし。まあ、大木先生も、薄謝で7人の面倒をみるのは割が合わないかもしれない。そこは、袖振れ合うも他生の縁、ご辛抱いただきたい(いまは「多少の縁」だとおもってるひとが多い。これは仏教からきた言葉で、「他生」すなわち前世の因縁が、袖を振れ合うなんて些細なことにも関係性があるんですよ、といった意味)。
 雑魚のととまじりとはよくいったもので、ぼくはこの会でもっぱらみそっかすである。もっとも、だいたい、いつでも、ぼくはみそっかすだけどね。
 で、ぼくも俳号をつけなくてはいけないというので、飛行船とした。そのココロは、つぎの俳句(のようなもの)にあきらかである。なんたって、高いとこ昇りたがるのよねえ。


   春の空馬鹿と煙と飛行船