綴じ込みページ 猫-1

 ここで、また、ちょっと寄り道をします。ぼくにとって、特別な日が近づいているからです。
 昨年の1月27日に、ぼくは句会のお仲間にメールでアドヴァイスを仰ぎました。話は、そこからはじまります。 


「わさび様/そろり会の皆様


おはようございます。
ちょっとお知恵を拝借いたします。


家内の百か日がすんで間もないのに、家に女性を招き入れるのはどうかとおもいますが、やはり無人の家に帰るのはさびしいものです。ひとりでつぶやくよりは答えてくれる相手がいたほうがいいし、スキンシップだってしてみたい。そっと愛撫して、相手がうっとりする顔が見てみたいではありませんか。それで、お見合いをしようか、迷っています。


36歳くらいでしょうか。色白で眉目秀麗、これから太るかもしれませんがいまは中型の肉食女子です。年相応の落着きがあるようで、若い娘のようにチャラチャラしていないところも好ましくおもえます。元気でパワフルすぎると、もうとてもついてゆけませんから。


インターネットの猫の里親募集(http://www.satoya-boshu.net/)を25日の晩にたまたまのぞいて、掲載番号「C117536」の三毛に目がとまりました。「二コちゃん(仮名)、4歳(人間の年齢に換算すると36歳くらい。このあと、猫は1年に4歳年を取るのだそうです)」。ほかにも可愛い子猫はたくさんいますが、なぜかこの子にひかれました。


問題は、私が猫を飼ったことがないこと(犬はあります)。一日のうち半分は、彼女がひとりぼっちですごさなくてはならないこと、です。ベタベタなついてくれなくても、いてくれたらそれだけでいいのですが、そんな状態が彼女にとってしあわせなのかどうか。


迷えるオジサンに適切なるご回答をいただけたら幸甚です。よろしくお願いいたします。敬具
飛行船」