綴じ込みページ 猫-224

 猫草が枯れてきたので、新しいものを池袋西武9階まで買いに行く。猫のサラダと書かれているが、燕麦や小麦の若葉である。葉がトゲトゲしているので、毛づくろいでしこたま毛を呑み込んだ猫の胃を刺激して、吐き出させる効果があるといわれている。


 ほかにも、猫は便秘しやすい動物なので排泄に活用しているのである、だとか、葉酸とよばれるビタミンの一種を摂取しているようだ、だとか、いやいや、猫は草の食感を楽しんでいるだけさ、などといろいろ取り沙汰されているが、本当のところは猫にきいてみないとわからない。うちのミーヤにきいてみたところ、ミャー、と答えた。


 それと、予備のカリカリ(ロイヤルカナン:室内で生活する中高齢猫用 インドア7+)を購入。これは、7歳から12歳までの室内飼いの猫用のごはんで、1,5kg入の袋を常に2袋予備に保存している。1袋で、体重4kgの猫なら、約27日分の内容量がある。


 ミーヤには、朝晩、27,5gずつ食器に入れてあげる。水がおいしくなる魔法の陶器、と宣伝されている水入れのボウルと同じ陶器の食器だが、食事もおいしくなるとは書かれていない。ミーヤに、おいしいか、ときいたら、ニャッ、と小さく鳴いて手に顔をすりつけてきたから、きっとおいしいのだろう。


 猫はムラ食いで、きれいにたいらげているときもあるし、ほとんど手をつけていないこともある(食べなかったごはんは全部捨てて、新しいのに取り替える)。はじめのころは、食事の量ではずいぶん心配したが、すぐに慣れた。猫を飼うなら、ケセラセラでなければいられない(それなら結婚生活といっしょではないか)。


 予備のカリカリは、非常食である。一朝事ある日には、水は1週間で供給可能だとしても(冷蔵庫に1週間分保存しておくことが前提)、猫のごはんは当分確保が困難になるだろう。
 いいか、ミーヤ、そんなときがきたとして、カリカリを食べたあとで、パパを見上げて、「サラダは?」なんていうなよな。