雑談

 銀座の旦那衆の集まりで、幹事の呉服屋さんの社長が挨拶に立つと、最後に手を締めることになりました。
 三本締めというのは、ご承知のように「シャシャシャン、シャシャシャン、シャシャシャン、シャン」と手を打ちます。
 シャシャシャンと3回打つのを3回繰り返して、最後にシャンと1回打つ。すなわち、三かける三で九、それに一を加えて丸。丸く納めるという意味がある、のだそうです。
 やや酩酊気味の社長さん、陽気に声を奮って、
「それでは、みなさん、お手を拝借。三段締めで、よぉー、はいっ!、シャシャシャン、シャシャシャン...」