綴じ込みページ 猫-4

 ぼくが意を決して、(里親が見つかるまで仮に猫を世話している)ボランティアの方に送ったメールは、以下のようなものです。


「拝啓。はじめまして。「猫里親募集掲示板」を拝見して、ご相談させていただくことにいたしました。


「その他」にある条件は、当方はすべて了解でございます。しかし、そこには書かれていない条件が問題になるかもしれませんので、念のため先におたずねいたします。


 まず、私の年齢の問題があります。しかも、昨年家内をなくし、現在、一人で生活しております。その上、まだ会社員で、平日は出勤する朝の7時半から帰宅する夜7時半頃まで、猫はひとりぼっちになります。小さな家ですが一応一戸建て(1階は10畳のダイニングキッチンと6畳の和室、2階は6畳と8畳の襖で仕切った和室に一間の廊下がついています)で、猫は自由に遊べますが、それがしあわせかどうか、私にはわかりません。


 第2に、私は猫を飼った経験がありません(犬はあります)。


 きょう(日が替わってきのうになりましたが)、猫を飼う知人たちに、メールでどうしたらいいかききました。社長のお宅にも和猫が3匹いますが、「猫は自立しているからだいじょうぶ。週末にもらってくることをすすめます」といわれました。
「トイレは花王のニャンとも清潔トイレ」がおすすめですよ、という返信をくれた友人もいます。
 結婚した経験がないと奥さんもらっちゃいけないの? そんなことないでしょ。飼いたいとおもったなら飼ったほうがいいわよ、という返信もありました。


 それで、こうしておたずねする次第です。たいへん恐縮ですが、日中はメールを見られませんし、自宅の電話にもでられません。携帯にご回答いただければ幸甚です。
以上、よろしくお願い申し上げます。敬具」