綴じ込みページ 猫-6

「拝復。ご返事がおそくなりました。ようやく家内の姪の一人と連絡がとれました(私には子どもがおりません)。この姪は、武蔵村山市在住ですが、保証人になってくれるそうです。私にアクシデントがあったときには預かってくれ、万一の場合は引き取ってくれると約束してくれました。


 彼女は、夫と来年小学校入学の男の子と一軒家に暮らしています。昨年、結婚当初から飼っていた三毛猫(拾った野良)をなくし、新たに三毛の子猫を飼っているそうですが、もし相性がわるかったら1階と2階に分けて面倒みるからだいじょうぶ、といってくれました。前の飼い主に飼育放棄されたことを話しましたら、「きっと、ずいぶん傷ついてるよね」と申しました。もちろん、私が里親として認められれば、彼女の連絡先をお教えします。


 それから、私は、猫アレルギーは、たぶん、ないとおもいます。近所の猫を撫でてもなんともありません。


 これで条件を満たしたとして、お見合いの日程ですが、2月は、12日(土)に日直で出勤いたします。26日(土)は、午前中(9時半から30分くらい)に歯科の予約が入っています。それ以外でしたら、土日ともだいじょうぶでございます。
 

 以上の通りですので、なにとぞよろしくご高配くださいませ。敬具」


 すぐに返信がありました。猫は、もう夢ではありませんでした。そこで、例の俳句のお仲間に、メールで報告いたしました。


「わさび様/皆様

こんばんは。「猫の里親」のつづきです。
ちょっと寄り道して帰宅しましたら、先方から次のようなメールが届いておりました。


『こんにちは。問題はなくなりましたね。後を見てくださる方も見つかりましたのでこちらとしても安心いたしました。お見合いの日程ですが少し先になりますけれど、2月19日(土)はいかがですか? よろしければその日から一緒に2月末までお試し期間としてニコさんと生活してみていただいて何も問題なければ正式譲渡になります。生活に必要なものも19日までにそろえていただくことになりますがいかがでしょうか? 必要なものに関してはまた、リストアップしてお知らせいたします。』


 わあ、ドキドキするじゃありませんか。いよいよ、やってくることになりました。うふふ。どうしましょう。敬具
飛行船」