綴じ込みページ 猫-12

(はじめに註:さすが綴じ込みページだけあって、気がついたら1枚抜けていました。「猫-10」のあとにその1枚を綴じ込みましたので、「猫-11」が「猫-12」に変わります)



わさび様/柚様/鶉様/そろり会の皆様


こんにちは。
ミーヤがきてから2週間がたちました。


猫をもらったはずなのに、犬がきたような按配です。猫は自分の世界があるから、気の向いたときに寄ってきたときだけ相手をすればよい、とうかがいましたが、ひとの顔を見るとベタベタで離れません。土日がお休みでしたが、ずっとくっついていました。


はじめのうちは、朝、ぼくのことを起こしたいのに遠慮しているふうで、頭のまわりをただグルグルまわっていました。それも、ネズミのおもちゃを追いかけているフリをして。遠慮のわりには、ときどき布団の上を踏んづけて跳んでいきました。
1週間目に、もう起きようよ、というように、ミャアといって、肩のあたりに顔をおしつけたり、前足でトントンするようになりました。目覚ましは5時半にセットしてありますが、目覚ましで目覚めたのは1日だけです。


帰宅時間が不規則なので、最近まで、食事は1日分の分量を食器に入れておきました。が、どうもだんだん食欲がでてきたようで、寝る頃にはなくなるのが普通になってきました。ミーヤは、ひとが眠っていてもおかまいなしに、一晩じゅう遊びまくっています。部屋じゅうが運動場です。そうすると、きっとおなかがすいて、やがてとんでもない時間にぼくを起こすようになるでしょう。で、1日分を朝晩2回に分けてだすことにしました。


ミーヤは、いま、体重が3,6キロです。いま食べている食事の袋には、3キロで45グラム、4キロで60グラム、と与える分量が記載されています。計算したら、ミーヤの場合は、1日54グラムが適量でした。それで54グラムを毎朝、食器に入れていましたが、2回に分けたとき、朝晩30グラムずつに変更しました。1回3グラムでも、余分にやると、肥満につながるでしょうか。


1週間目に、健康診断を受けさせに動物病院につれていこうとしましたが、まだ無理そうでした。1度獣医に診せておいたほうが、なにかのときに対応が早そうにおもいました。
2週間目のきのう、またつれていこうとしましたが、いやがってキャリーバッグに入りません。前足をつっぱって、バッグに入れられないようにがんばっています。やだ、と鳴きました。で、途方に暮れています。こんなとき、無理にでも押しこんだほうがいいのでしょうか。ストレスを与えるくらいなら、(矛盾していますが)病気になってからでもいいや、とおもってしまいますが、いかがでしょうか。


ブラッシングをすると、感極まって、のびをしてから甘噛みと、前足でつかんで後ろ足で猫キックを繰り出してきましたが、(3日間黙ってくらってから)はっきり大きな声でダメというようにしました。猫キックするときのタイミングがわかってきましたから、その瞬間、ダメ、と恐い声を出して離れます。するとミーヤは、白けたような、ばつの悪そうなさめた目でひとを見て、いったん立ち上がり、なんとなくそのへんを歩きまわります。そうして、しばらくすると、上目遣いですりよってきます。ぼくも、なにごともなかったように頭をなでます。それをなんどかくり返すうちに、猫キックをやりたくなってもすこし我慢するようになってきました。で、ブラッシングは、軽く、興奮しない程度におさえていますが、ブラッシングは毎日しないほうがいいでしょうか。


ミーヤは膝にきて、あごをなでてくれといいます。あごをなでると、垂直につきだして、もっとといいます。あごをなでていると、じきに眠ってしまいます。あごばかりでは能がない気がして、頭をなでて、耳のうしろをなでて、背中をなでてやります。のどが低くゴロゴロいいます。足のほうをなでるとピクッとするので、無意識に猫キックがでてはたまりませんから、(ここでまたミーヤがパソコンにのりました。下におろしたら毛繕いをはじめましたが、これはどういう意味でしょうか)のどにもどります。もういい、というふうに目をあけるまで、つき合います(時間のあるときは)。こんなふうなつき合い方をしていてもよいものでしょうか。


夜中にミーヤは勢い余って縁側の障子を破ってしまいました。翌日の夜、隙間風が入って寒いので、穴にクッションをあてておきました。すると、翌朝、となりの枡に穴があいていました。そのかわり、帰宅すると、縁側のガラス戸のカーテンのあいだから、お出迎えするようになりました。こうしてパソコンに向かっていると、足もとがスースーします。


近況報告といくつかおたずねまで。
飛行船