綴じ込みページ 猫-14

 メールをいただくと、返事せずにはいられないのがぼくです。誘われるとぜったい断らないのもぼくですが、こういうどーでもいいような事柄の集積が、すなわちぼくを形成しているのでしょうね。


「柚様/いて丁様


拝復
おはようございます。


なるほど(と、すぐに感心する飛行船)。有難うございます。
せめてキャリーバッグに入るくらいはしてもらおうと(けっこう高かったですから)、きのうから内側にマタタビをふりかけて何気なくそのへんに放り出しておきました。どうやら、留守中にマタタビだけ舐めた形跡がありました。


あまり真剣に取り組むと育児ノイローゼになりそうですから、いい加減なところでお茶を濁すことにします。どうも不憫なおもいをさせたくないという気持が、過剰に反応してしまっているようです。「だって、猫だろ」と、いってた昔がなつかしいです。


爪切りは、ひとりでは無理そうですので、あきらめました。キャットタワーの柱で爪とぎすることをおぼえたので、被害は最小限にとどめられるでしょう。だいいち、ミーヤがくるまえは、家じゅうボロボロにしてもかまわないとさえおもっていたのですから。外飼いの猫は、爪なんか切らないとききました。けんかのとき不利になるからだそうです。


歯磨きは、させてくれるようになるかわからないので、基本的にカリカリ1本の食事で、なるべく歯垢のたまらないよう注意しようとおもいます。歯磨き兼用の食べられるチューインガムもあるそうです。その上で、歯磨きができるようになるか、ためそうとおもいます。まず、歯磨きの液体みたいなものを口につけて、なれさせるところからはじめるようですが、いやがればやめます。歯ブラシなんか、小指の爪より小さいやつで、やわらかい毛がちょぼっと植えてあります。


ブラッシングは、けっきょく、毎日、朝晩、かるーくなでる程度、してあげています。ブラシを見せるとノコノコ歩いてきます。本人も(もとい、本猫も)それで満足していますし、けっこう抜け毛も処理でき、毛艶もよくなるようです。最初は、なんか煙ったような猫だな、とおもいましたが、食事とブラッシングで見違えるように鮮やかになりました。


では、また、いろいろ教えてください。さようなら。


じゃなかった、いて丁様、情報、有難うございます。今週はじめて、NHK「短歌」と「俳句」をみました(なんたって、いま、朝が早いですからね。今朝なんか3時半に、もう起きて、といわれました)。朱を入れるとき、ぼくならこうだな、とおもったとおりに直されましたので、そろり会で受ける薫陶はだてじゃないな、とおもった次第でした。敬具
飛行船」