号外 賀青春

 賀青春!


 今年は、箱根の大学駅伝で青山学院大学がはじめて総合優勝した。しかも、驚異的な新記録で。快挙である。
 ただ単に4年間在籍しただけでOB面する気は毛頭ないが、新校舎のトイレのドアノブ1個か2個分くらいは(4年間の授業料で)貢献しているはずだから、オジサンにも祝わせてほしい。


 ぼくがいたころ、「東大はえらい 早稲田慶応はすごい ぼくたちたいしたことないけど まあいいや」というキャッチコピーが雑誌に載った。青学のイメージは、まあ、そんな感じだったのだろう。ぼくは、このコピーが好きだった。そこそこだと素直に認められて、しかも卑屈にならずに平気でいられたら、とてもすてきじゃないか。


 ずうっと校歌だとばかりおもっていた歌が、じつはカレッジソングだった。しかも、ぼくは出だしを「紫におう青山の森」とおぼえていたのに、「紫におう西郊の森」だった。ぼくは入学式で習って歌っただけだけど、40年も勘違いしていたのか。青山の森、のほうが調子がいいのにね。


 ゴールした学生たちが、倒れ込むこともなく、にこにこしていたのがよかった。