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 芥川賞受賞作が評判である。受賞者の又吉さんが、母が「『花火』、読んだで」といったので、母は読んでいないなとおもった、と話していた(受賞作は『火花』)。


  ぼくも、ちょっと恥ずかしかった。ぼくもずっと『花火』だとおもっていた(ということは、読んでいないと白状したことに等しいね)。