綴じ込みページ 猫-222
われらがいて丁さんが、スズメバチに刺された。われらが、というのはおかしいかな。でも、まあ、いいや。いて丁さんは、わさびさん主催の句会では優等生で、人望もあり、俳人としての将来を嘱望されている人物なのだから。
この事件を発見したのは、わさびさんだった。俳句関係の書肆、ふらんす堂のブログに目を通していて、はて、と思い当たったそうである。そこで、早速、いて丁さんにメールした。
ふらんす堂のブログを読んだら、名栗でMさんがスズメバチに刺されたって書いてあって、正人さまではないかと、案じております。
すぐに返信がきた。
全くその通りで、面目なし。でも、こちらから招いた禍いではないのです。
下名栗諏訪神社の獅子舞を見て、I氏邸で句会をやったのですが、帰る段になって、玄関で靴を履いた瞬間、足先に激痛がはしり、「何じゃこれは!」と飛びあがり、急いで靴を脱いだら、スズメバチがぽろり。
Iさんが、救急車を呼び、飯能の病院に搬送され、手当てを受けた次第です。刺されたのが一度目であるからといって、アレルギー性ショックが起きるかもしれないということで、1時間半も点滴を打たれたりして、結構大変でした。
今は、痛みもなく、体調の変化もないので、多分大丈夫と思いますが、これからは二度目というリスクを背負って生きていくことになるかと思うとちょっと気が重い。
人生、どこで何が起こるかわからない、という教訓に満ち満ちた出来事でした。(お粗末)
いて丁拝
これは厄払いをしなければなるまい、ということになって、有志が集って納涼厄払いの夕べを催した。ま、名目はなんであれ、みんなで集まってワイワイ飲もう(おたがい余生も短いことだし)、というのが本当の趣旨である。この一刻がもうじつに楽しかった。こういうなんでもない日常のなかの結び目を、仕合せというのだろう。
帰宅すると、目覚めたばかりらしいミーヤが、用意しておいた夕飯を食べていた。このところ、ポリポリのほかに味付けかつおをあげている。ぼくを見上げると、ミャーと鳴いた。