2016-01-24 綴じ込みページ 猫-234 最近の作を挙げてみよう。すこしも進歩していないのがよくわかる。 三日月のスプーンで冬の銀河食ふ 炬燵から飛び出る猫の耳赤し 一月の氷菓切裂く銀の匙 熱さらず池に白鳥来てをれり 三ヶ日威張り暮すやぼくの猫 熱さらず炬燵の猫を撫でるのみ 撫でるほど丸くなりたる炬燵猫 七句中、猫四句。しかし、ここに妻は出てこない。 (つづく)