2004-01-01から1年間の記事一覧

銀座ひるめし案内

いま、銀座ではたらいてるひとたちというのは、お昼は、どこでなにを食べているのだろう。ぼくは、めんどくさがりやで、いつもおんなじところばかり行っていたけれど、それでもけっこうな数になるんじゃないかしら。今回は、あんまり役に立ちそうもない、銀…

坂口安吾と

前々回、黒眼鏡の作家が登場しましたが、野坂昭如先生のことです。代表的な著書の題名をそれとなく(でもないか)あげておいたので、すぐおわかりでしたでしょう。パソコンでインターネットをたのしんでる方は(無意味なことをいってますね。これをみてくだ…

国の守は狩を好んだ。

夷齋石川淳、といっても、ご存じない方が多いでしょう。昭和を代表する小説家のひとりです。これは「紫苑物語」の書き出しですが、「焼跡のイエス」という短篇も、ぜひ読んだらいいとおもう。ある日、ふと、「国の守は狩を好んだ」というフレーズが、フラン…

ギンザプラスワン 3

銀座5丁目、みゆき通りとソニー通り角―ギャラリー「オリーブアイ」の並び、いま工事中で建物が跡形もないところ―にフジヤ・マツムラはありました。戦災で店を焼かれ、かろうじて焼け残った近くのビルに移りました。もちろん、ぼくはまだ生まれてない頃のこ…

ギンザプラスワン その2

「下着ひとそろい注文したら三十万円だった」と、山口瞳先生は「オン・ザ・ロックス」に書いている。 あれは、いわゆる、ラクダの長袖とモモヒキのことです。 ラクダ、といっても、その親戚筋のビキューナ(いま、吉行淳之介「珍獣戯話」(毎日新聞社)でこ…

はじめまして

はじめまして。 いま、このページにアクセスされた方は、なんで「オリーブ アイ」にこんなのが載っているのだろう、と、ちょっといぶかしくおもわれたかもしれません。 それはそうですよね。そば屋ののれんをくぐってみたら、なかが銭湯だったりしたら、ぼく…